「最近の若者の育て方がわからない」
「部下や後輩がうまく育たない」
そう思っているあなた…
育て方が間違っているのかもしれません。
部下や後輩が仕事ができないのは上司の問題だと思いましょう。
では、どんな風に育てれば良いのか?
この記事ではそんな問題に答えていきます。
部下の育て方!山本五十六に学べ!
山本五十六さんの格言に
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
山本五十六
という言葉があります。
これは人を育てる上での基本です。
部下や後輩だけでなく、子育てなどの参考にもなりますよね。
この格言をもう知っている人もいるかもしれませんが、そんな人も、もう一度振り返ってみると新たな発見があるかもしれません。
では、言葉の一つ一つを詳しく考察していきます。
やってみせ

まずは手本を自分が示さなければいけません。
あなたができないことを部下にやらせても、部下からすれば「自分もできないのに人に振るなよ」となりますよね。
こんなことをしていては、まず部下に尊敬されません。尊敬出来ない上司の言うことなんて聞く気にならないですよね。
逆に、まずできる姿を見せてあげると「この人すごいな」と尊敬されます。
気を付けなければならないのは、ただの自慢にならないようにすることです。
見せつけるのではなく、さりげなくできる姿をみせましょう。
言って聞かせて
できる姿を見せたら部下もあなたにやり方を質問してくるはずです。
そしたらもったいぶらずに教えてあげましょう。
仕事だけ振ってやり方を教えないと、部下もどうしていいかわかりません。
「簡単に教えると自分で考えなくなる」という意見もあるかもしれませんが、そんなことは気にしなくてもいいです。
丁寧にやり方を教えましょう。
やり方を教えて、それでもできない時は部下だっておのずと自分で考えます。
させてみせ

やり方を教えたら、実際にやらせましょう。
当たり前ですが、やらないとできるものもできません。
実際にやるから物事の楽しさがわかるし「ここがわからない」とか疑問もでてくるんです。
上司からしても、実際にやらせることで部下の長所や短所がわかります。
後の解説と重複するかもしれませんが、ここで気を付けなければならないのは、やらせているときに、いちいち口出ししないことです。
やっている途中でいちいち口を挟まれると部下はやる気がなくなります。
やる気がなくなると、自主的に行動しなくなります。
ダメな上司は、ここでいちいち口を出し、部下の行動力を潰しておいて「あいつは、全然自分で行動しない。言われたことしかできない。」とか言っちゃうんです。
誉めてやらねば、人は動かじ

先程”いちいち口を出してはいけない”と言いましたが、それに加え、部下がやった行動を誉めましょう。
誉めるといっても、全然できていないのに無理して誉める必要はありません。
できていないのに誉められても、部下は嬉しくありません。
(全然できないときは教え方が悪かったと思って、もう一度丁寧に教えてあげましょう)
ここで大切なのは、良かった部分に目を向けるという事です。
良くできた部分をどんどん誉めましょう。
誉められるとやる気が出てくるんです。
やる気がでると人は動きます。
話し合い耳を傾け承認し

もし、部下が仕事に不満や不安を抱えていたら、しっかり耳を傾け一度認めてあげましょう。
そして話し合うんです。
(山本五十六の言葉とは順番が違うかもしれませんが、僕は”耳を傾け承認し話し合う”の方がしっくりきます。文章が5・7・5じゃないから響きが悪いですが…)
とにかく、部下の声に耳を傾け、認めてあげたうえで話し合うことです。
耳を傾けずに話し合っても、あなたの意見が一方通行になり、部下が納得しないまま話し合いが終わってしまいます。
部下の不満というのは、あなたからすると小さなことかもしれませんが、部下にとっては重要なことなんです。
それを、軽くあしらってしまうと部下の不満や不安は大きくなるばかりです。
たとえ些細なことでも、しっかり耳を傾け認めてあげることで、部下は「この人は信頼できる」「自分とちゃんと向き合ってくれる」と思い、上司を信頼し尊敬するようになるんです。
信頼し尊敬されれば、部下も自然と上司の言う事に耳を傾けるようになります。
任せてやらねば、人は育たず

しっかり話し合ったあとは、また任せてあげましょう。
何度も言いますが、ここで口を出してはいけません。
部下に仕事を振っているのに、「ここがダメだ」とか、「ここはこういう風にしてくれ」と口を挟むんだったら、初めから部下に仕事を任せないでください。
部下のモチベーションが下がって、余計に仕事がはかどりません。
とはいっても、どうしても直さなければいけないことも出てくるでしょう。
そんな時は、「そういうふうになる気持ちはわかる。だけどこういうふうにしないと、こういう問題があるんだ」と、一度部下の仕事を認めてあげて、直さなければいけない理由を部下が納得できるように説明してください。
部下が納得できるような説明をできるかは上司の力量です。
やっている姿を感謝で見守って

部下に仕事を任せたらしばらく様子をみましょう。
もう聞き飽きたかもしれませんが、いちいち口を出してはいけません。
山本五十六が言っているように感謝の気持ちで見守ってください。
もしもうまくいっていなかったら部下の方から、どうすれば良いのか聞いてくるはずです。
もしも部下が質問してこないのであれば、あなたに問題があるのかもしれません。
いつも不機嫌だったり、威圧的な態度の上司には部下も質問しづらいです。
「あいつは、何も聞いてこない」
と、部下のせいにするのではなく、自分に問題があることに気づかないといけません。
そして部下が質問してきたら、どこが悪いのか教えてあげてください。(ここで初めて口出しをするんです。)
もし、様子を見てうまくできていた場合は次の仕事を任せてあげましょう。
信頼せねば、人は実らず

言葉通り、部下を信頼しましょう。
あなたが信頼してしっかり見守っていれば、部下もあなたを信頼し、うまくいかない時はあなたを頼ってくるでしょう。
そうしてお互いに信頼関係が生まれ、部下も成長していくのです。
いきなり信頼しろと言われても難しいかもしれませんが、前述したことを実践していけば自然と部下を信頼できるようになるはずです。
それと同時に、部下を信頼しなければ前述したようなことをできないとも言えます。
まとめ
仕事を丁寧に教え、やらせてみることで、部下は失敗を経験します。
そうすると、あなたにどうすれば良いのか質問してくるでしょう。
そこで初めて部下に口出しをするのです。(もちろん、しっかり話を聞いて認めたうえで、部下が納得できるように教えなければいけません。)
そして、あなたが上手にアドバイスをすれば部下はうまくできるようになってきます。
そしたら、しっかり誉めてあげましょう。
誉める事で成功体験をしたということを部下に再度気づかせ、モチベーションを上げるんです。
成功体験をすることで部下は仕事が楽しくなります。
仕事が楽しくなると勝手に部下は成長してくれます。
“好きこそ物の上手なれ”ですね。
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